【創薬】既存薬、他病気への効果を予測 タンパク質異常をAIで照合 九工大教授がシステム化
蓄積された医療ビッグデータを人工知能(AI)で解析し、既存薬が全く別の病気に効くかどうかを予測する「AI創薬」システムを、九州工業大の山西芳裕教授(生命情報学)が開発した。病気ごとに違うタンパク質の異常に着目。AIで類似パターンを探し当て、薬が代用できるかを照合する。従来とは違う新たな薬開発の手法として、既に大学病院や製薬会社と具体的な研究に乗り出しており、山西教授は「難病や希少疾病の治療薬の開発につなげたい」と話している。