【医療】ヒスタミンに記憶回復力…東大チームが研究結果発表
脳内の神経伝達物質ヒスタミンの放出を促す薬を飲むと、記憶力が向上するとの研究結果を、東京大などのチームがまとめた。記憶の仕組みの解明につながる可能性があるという。米医学誌電子版に掲載された。ヒスタミンはアレルギーを引き起こす物質として知られるが、脳内では睡眠や食欲、記憶などを調整する働きをしている。抗ヒスタミン薬を服用すると記憶が低下することから、チームは、ヒスタミンの放出などに関わる脳の神経を刺激し、記憶にどのような影響を及ぼすか検証した。