【研究】1リットルの河川水の環境DNA量からニホンウナギの分布を推定 神戸大学など
1Lの河川水中の環境DNA量分析からニホンウナギの河川での生息状況を推定できることを、神戸大学、中央大学、京都大学などの研究グループが明らかにした。東アジアに広く分布するニホンウナギは、1970年代以降、その漁獲量が激減し、絶滅が危惧されている。生物の保全には、分布域や資源量のデータが欠かせない。しかし、広域分布するニホンウナギでは、一般に行われる電気ショッカーを用いた採集調査に人的・時間的に大きな労力がかかること、植生や泥の中に隠れているウナギをしばしば見落としてしまうことなどの問題があった。