【クスリ】「覚醒剤を使え」という「おっちゃん」の指示に逆らうことは困難だったと判断→ 無職の女(37)に保護観察付き執行猶予4年
被告の女、犯行時は別人格「おっちゃん」が支配覚醒剤取締法違反に問われた無職の女(37)の控訴審判決で、大阪高裁(村山浩昭裁判長)は27日、「被告は多重人格で、犯行時は別人格の強い影響下にあり、心神耗弱状態だった」として、1審・大阪地裁の実刑判決を破棄し、執行猶予付き有罪判決を言い渡した。多重人格を巡る刑事裁判では、完全責任能力が認定されるケースが大半で、心神耗弱を認めた司法判断は異例だ。