ひとりでは動くことも、話すことも、読むこともできない男性(37)が介助者(20人)の協力を得て博士号を取得「あ、か、さ、た、な・・・」
ひとりでは動くことも、話すことも、読むこともできない天畠(てんばた)大輔さん(37)=東京都武蔵野市=が、聴覚だけを頼りに立命館大学大学院(京都市)で博士号を取得した。資料を読み、文章をともに考える介助者らの協力を得て、9年かけて完成させた。指導教官によると、天畠さんのように発話が困難な重度の身体障がいがある人が博士論文を書いたのは、世界的にみても極めてまれという。