【ポスドク】(人文系)博士号取得者の進路、「死亡・不詳」2割弱の衝撃 「役に立たない学問」を研究することは人生を棒に振ることか
「役に立たない学問」を学んでしまった人文系“ワープア博士”を救うには……?最近、ネットで大きな話題になったのが、2016年に逝去した若手の日本思想史研究者・西村玲(りょう)さんについて報じた『朝日新聞』の記事だ(2019年4月10日付け)。西村さんは2004年に東北大学で文学博士号を取得後、日本学術振興会特別研究員(SPD)に選ばれ、さらに2008年に出版した著書『近世仏教思想の独創─僧侶普寂の思想と実践─』は日本学術振興会賞と日本学士院学術奨励賞を受賞するという、輝かしい業績を持っていた。