【東京】「私たち家族は150年、差別や、出自を巡る混乱などの痛みを継承してきた」 北大のアイヌ民族研究者、日本記者クラブで講演
アイヌ民族について研究している北大大学院の石原真衣専門研究員(37)が28日、東京都内の日本記者クラブで「アイヌからみた北海道150年と新法」をテーマに講演した。石原さんは母方の曽祖母らがアイヌ民族で、父方の祖先は屯田兵という二つの出自を持つ。アイヌ民族の話題については家族同士ですら話せず、他のアイヌ民族とも仲間意識を共有できなかったといい、「私たち家族は150年、差別や、出自を巡る混乱などの痛みを継承してきた」と話した。