【特別研究員】優秀な院生に月20万円の奨励金…税金の負担、バイト制限で研究に専念することができず生活苦に
歴代のノーベル賞受賞者が日本の科学力の将来に危機感をあらわにするなか、研究を第一線で支える大学院生は厳しい立場に置かれている。優秀な院生に月20万円を支給する奨励制度があるが、かえって税金の負担やアルバイトの制限が増し、研究に専念することがままならなくなるほどぎりぎりの生活に陥る例も出ている。「毎月、家計簿に支出を打ち込むたびに放り出したくなる」東京大の博士課程2年の院生(26)は、パソコンで管理する家計簿を見ながらつぶやいた。