【沖縄タイムス】「大家さんは国だ」「勝手には新しい設備は付けられない」 首里城、スプリンクラーが未設置だったワケ ★2
[失われた象徴 首里城炎上](6)夜の屋内火災
「国が整備した施設で、消火設備は、きちんとしているはずなのに」。10月31日、午前7時半すぎ、県幹部は、県庁で首里城の正殿が焼き尽くされていくテレビニュースの映像を横目に、うなだれた。別の県幹部は、「今回の火災は、想定外だった」と声を落とした。閉館後の正殿のように、人がいなくても火災を早期に感知し、自動的に消火するスプリンクラーは、設置されていなかった。