【地域】「窪、谷、沢」がつく地名は本当に危ないのか? 震災後に注目された“災害地名”が参考にならない理由
東日本大震災後に注目された「危険地名」や「災害地名」には、本当に歴史的根拠があるのだろうか?地図研究家の今尾恵介氏が“地名”の成立と変貌を追った『地名崩壊』(角川新書)より、第4章「土地の安全性が地名でわかるのか」の一部を抜粋してお送りします。◆◆◆
平成23(2011)年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、マグニチュード9という国内の観測史上最大の地震であった。