【レバノン】ゴーン前会長、国際手配も拘束に義務なし 捜査に極めて厚い壁
日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)=会社法違反罪などで起訴=がレバノンへ逃亡した問題で、国際刑事警察機構(ICPO)は日本政府の要請を受け、身柄の拘束を求める手配書をレバノン側に送付した。ただ、レバノン側に手配に応じる義務はなく、引き渡しの可能性は低い。レバノンは日本との間で犯罪人引き渡し条約が結ばれていないことから、引き渡しには後ろ向きとみられるが、そもそも、国際法上の慣習として、各国は自国民を外国の法執行に委ねないことを原則としている。