【福島地裁】東電に1200万円賠償命令 避難区域外住民の精神的苦痛認める
東京電力福島第1原発事故で被ばくの不安にさらされ、精神的苦痛を受けたとして、福島市など避難指示区域以外の住民52人が東電に総額約1億円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決で、福島地裁は19日、東電に対して50人に2万2000~28万6000円、計約1200万円を支払うよう命じた。遠藤東路(とうる)裁判長は住民が避難したかどうかにかかわらず「先の見通しのつかない不安や、生活環境が変質して精神的苦痛を受ける点は同様」と指摘して賠償を認めた。