【国際/海運】あまりの燃料安でスエズ運河を渡るよりアフリカ大陸を回った方が安くなり交通量が激減してしまう
エジプトのスエズ地峡に位置する人工運河のスエズ運河は、ヨーロッパとアジアをつなぐ海運の要衝です。しかし、記録的な原油安によりアフリカ大陸を回る喜望峰ルートの方が流通コストが安くなってしまいスエズ運河の交通量が激減、通航料引き下げを迫られる事態となっています。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う企業活動の抑制や経済の低迷を背景に、原油の需要は大きく減少しており、2020年4月には原油の先物価格が史上初のマイナスで取引を終えました。