【スイス研究】900年前の欧州の大飢饉、浅間山が原因? 氷河に痕跡
1110年、ヨーロッパで月が完全消失。暗黒の皆既月食の原因は日本の火山噴火だった可能性(スイス研究)
噴煙をあげる浅間山=1954年1月
12世紀の初めに欧州で大雨や冷夏が数年続き、作物の不作と飢饉(ききん)をもたらした異常気象の原因が、浅間山の噴火だったかもしれない――。スイスの研究チームが、グリーンランドの氷河を柱状にくりぬいた「氷床コア」の分析や過去の文献調査から、そんな論文を科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。