【馬の骨】「武漢ウイルス」が差別というなら「川崎病も日本脳炎」も差別 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦
新型コロナウイルスをめぐって、中国の「武漢」を冠して「武漢ウイルス」「武漢肺炎」などと表現するのが、良いか悪いか問題になっている。「海鮮市場」にしろ、「病毒研究所」にしろ、武漢由来に違いないから、産経新聞では必要に応じて、使用されている。一方、朝日新聞は、3月29日の投書欄「声」で、静岡県の男性が米国のトランプ大統領やポンペイオ国務長官、日本では麻生財務相が、「中国ウイルス」「武漢ウイルス」と呼ぶのに、疑問を呈している。