【京都】閉館のホテルの絵画、作家に返却 コロナ禍「散逸防げ」ギャラリー代表が橋渡し
コロナ禍で閉館した京都市内のホテルからこのほど、客室に展示されていた美術作品約20点が、購入のきっかけを作ったギャラリーを通じて、十数年ぶりに作家に返却された。いったん販売した作品が戻ってくるケースは珍しく、ギャラリーの代表は「同じような事態になったときの参考になれば」と話している。ヴォイスギャラリー(京都市下京区)の松尾惠代表(63)は2001~06年、若手作家が上京区のホテルに2日間滞在して、客室にふさわしい作品を制作する企画を行った。