【北海道ブラックアウトから6日で2年】電源分散道半ば 小規模送電網・コスト高、整備の足かせ
胆振東部地震に伴う道内全域停電(ブラックアウト)から6日で丸2年を迎える。発生要因とされる電源一極集中の解消に向け、一部自治体や企業は分散化構想を掲げたが、その多くは今も実現していない。停電時も特定地域に電力を供給し続ける小規模送電網(マイクログリッド)はコストが高く、計画が頓挫した例も。分散型エネルギーとして国が導入を急ぐ洋上風力発電所は集中型になり得る側面も持ち、関係者は「運用を誤れば大規模停電につながる」と指摘する。