【8050問題】「外に出ても『浦島太郎状態』」カーテン奥の「聖域」で気配を消して生きる49歳の苦悩。83歳母、終わらない子育て
「ひきこもりという言葉がない時代から、ひきこもり。母がいなくなったらきっと生きられない」消え入りそうな声が漏れた。窓という窓が目張りされた本島中部の木造小屋。薄暗い室内を二つに仕切るカーテンの向こう側、3畳ほどの「聖域」が、コウジさん(49)=仮名=の全てだ。高齢の親が、中高年の子どもの生活を支える「8050(はちまる・ごーまる)問題」を「まさに自分だ」と自認する。