虐待死児童の実母のDV被害は18.9%、地域社会から孤立…厚労省専門委が初調査
厚生労働省の専門委員会は30日、2007年1月~18年3月に発生・発覚した心中以外の児童虐待死亡事例に関し、家庭内でのドメスティックバイオレンス(DV)の有無に焦点を当てた詳細な分析結果を初めて公表した。検証可能な270人のうち、死亡した児童の実母がDVを受けた経験のあったのは51人(18・9%)。この家庭の地域社会との接触状況を調べると、「乏しい」「ほとんどない」人が38人(74・5%)に上り、虐待とDVの関連性や社会での孤立しやすさが浮き彫りとなった。