【無罪主張】飯塚幸三「車に何らかの異常が起きたと思います」「車の暴走を止められなかったことが悔やまれ、大変申し訳ありません」
《午前10時。スーツ姿の飯塚被告が車いすに座って入廷した。車いすは介添えの男性が押しており、飯塚被告は視線を落としたまま背中を丸めている。裁判長の合図でいよいよ開廷する》裁判官「被告人は証言台の前に移動してもらえますか」《男性が立ち上がり、飯塚被告の車いすを押す。飯塚被告はうつむいている》裁判長「名前をなんと…」
飯塚被告「飯塚幸三です」
《緊張しているのか、飯塚被告は裁判長の言葉の途中で名前を答えた。