【古代】福岡・船原古墳で金銅製馬具出土、6世紀末の皇族墓に匹敵する豪華さ 朝鮮半島情勢にらみ独自外交か
福岡県古賀市の国史跡・船原(ふなばる)古墳(6世紀末~7世紀初め)近くの土坑から、玉虫の羽で装飾された金銅製の馬具が国内で初めて見つかった。同様の馬具は、朝鮮半島南東部の新羅(しらぎ)の王陵クラスで出土した程度で、両地域の親密な関係を裏付けた。一方で、当時の大和政権は新羅のライバル・百済(くだら・朝鮮半島南西部)と同盟関係にあり、船原古墳の被葬者が大和政権とは別に、独自外交を展開した可能性が浮かび上がった。