【考察】トイレットペーパー登場前、お尻はなにで拭いていた? ウンコから考える「生きること」
社会 公開日:2020/12/14
人は誰でも生きるために食べる。食べると、出す。「出す」と表現をぼかしているのは、やはり「ウンコ」と直接的な単語を用いることに抵抗があるのかもしれない。しかし、考えてみれば、「ウンコ」は汚物ではない。生きる証である、ともいえそうなのだ。『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか――人糞地理学ことはじめ(ちくま新書)』(湯澤規子/筑摩書房)は、法政大学教授である著者が、ウンコの視点から環境や経済、世界を語っている、アカデミックな1冊。