防塵マスクで出勤の医師、解雇は無効。「奇異な風体で患者の不安を引き起こした」とのクリニック側の主張を退ける。さいたま地裁
コロナ禍で防塵(ぼうじん)マスクを着けて出勤したら懲戒解雇された――。男性医師(49)がそうした理由での解雇は違法として埼玉県所沢市のクリニックを訴えた訴訟で、さいたま地裁(久次良奈子(ひさつぐらなこ)裁判官)は、解雇を無効とする判決を言い渡した。判決は、「奇異な風体で患者の不安を引き起こした」としたクリニック側の主張を退け、就業規則の懲戒解雇の理由に当たらないと判断した。