【朝日新聞】旧石器時代を実証した貧しき行商・相沢忠洋を支えた妻 「お金はなくても石器がある」と結婚
納豆の行商をしながら、旧石器時代が日本に存在したことを実証した在野の考古学者がいた。だが、学歴がなくて中傷され、功績は十分には評価されなかったとされる。その記念館は、最後に発見した遺跡があるナラの雑木林の中にひっそりとたたずむ。相沢忠洋(あいざわただひろ)(1926~89)は戦後まもない頃、行商をしながら岩宿(いわじゅく)(群馬県みどり市笠懸町阿左美)の関東ローム層で石片を見つけ、通うこと約3年。