【コロナ】ブラッド・ハザード保健相、反ロックダウン・デモに対し「ロックダウンを長引かせるだけだ」と発言
7月30日付ABC放送(電子版)は、NSW州では7月29日午後8時までの24時間に170人がコロナウイルス陽性と判定されたことを伝えている。さらに、今週末に計画されているとみられる反ロックダウン・デモに対して、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「7月31日の反ロックダウン・デモに参加するつもりがある者は、そうやってコロナウイルスをまき散らし家族に「死刑判決」を突きつけるようなものだ。警察は前回よりはるかに大勢の警察官を動員して警戒にあたる」と事前警告した。170人のうち、52人は感染力のある時期に外出し、市中を移動していた。また、77人は既知の患者やクラスターとの関連が判明しているが、93人についてはもっか調査中となっている。ブラッド・ハザード州保健相は、「無届けデモでマスクも着けずに密集するような行為はロックダウンを長引かせるだけだ。デルタ・ウイルスを抱えた人間も参加するかも知れないデモにのこのこ出てくるような者はどうかしている」と発言した。さらに、ケリー・チャント主席医務官は、コロナウイルスに感染した人々が手遅れになるまで治療を受けようとしないため、悲惨な結果になっていると警告した。「患者が病院に担ぎ込まれる頃にはすでに重態だったり、時には既に死亡していることもある。救急車を呼んで病院に来ることに何の障害もあってはならない」と語っている。また、7月24日の無届け反ロックダウン・デモについて、「あの抗議行動に関連した陽性者はまだ確定していない。陽性者1人が参加しようとしたが警察に阻止されたと証言している例が一つあるだけだ」と語っている。フラー長官は、「現在、感染者が自宅隔離せずに外出することが懸念されており、豪陸軍の協力を受けて、14日間の自宅隔離を命じられている陽性者が命令を守っているかどうか戸別訪問して回っている。グランビル在住の35歳の男性は最近陽性と判定され、自宅隔離を命じられていたが今朝確認に訪れたところ男性は不在だった。家人が、男性はパラマッタで仕事をしていると言ったが、捜査したところ、男性は仕事をしておらず、コンスティチューション・ヒルの他の民家にいた。自宅隔離命令を守らなければ法的措置が待っていることを覚悟した方がいい」と警告している。