【日本経済】円高に翻弄された50年 迷走する財政・金融政策 ニクソン・ショック
円高に翻弄された50年 迷走する財政・金融政策 ニクソン・ショック
1971年8月にニクソン米大統領(当時)がドルと金の交換停止を突如発表したことを契機に、日本は変動相場の荒波に投げ出された。戦後、1ドル=360円に固定された為替レートの恩恵を享受し復興を果たした日本経済。だが、71年以降の50年間は円高の脅威に翻弄(ほんろう)され、景気対策で繰り出された財政・金融政策はバブルを生み、出口の見えぬ大規模金融緩和に足を踏み入れた。