【ブツ】ウイルスは健康な人の体内にも常在―ウイルスが密かに免疫機構を活性化させている可能性
ラテン語の毒(virus)に由来する言葉、「ウイルス」。1892年に初めて発見されたウイルスはタバコモザイクウイルス(TMV)といい、植物に感染するものでした。語源からも分かるように長い間ウイルスは病原体として捉えられ、その克服が研究における最大のテーマとされてきました。ところが、近年の研究で人や動物のゲノム(遺伝情報)にウイルス由来のものが発見され、常在するウイルスの存在が明らかになってきたのです。