【中国ワクチン輸出減少】「mRNA」ワクチンへのシフト広がる
新型コロナウイルスワクチンの接種が始まったばかりのころ、無数の命を救ったのは中国製ワクチンだ。中国がアジアと中南米、中東で接種プログラムを始める一方で、比較的豊かな国々は米国のファイザーやモデルナが開発したメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの確保に動いていた。だが今では、かつて科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)あるいは中国医薬集団(シノファーム)の不活化ワクチンに頼っていた多く国が欧米製のワクチンを選択するようになっている。