【ロイター】オミクロン株がノックするスタグフレーションの扉
新型コロナウイルスのオミクロン株が急速な広がりをみせ、回復基調だった世界経済の新たな脅威になりつつある。デルタ株と比較すれば、強い感染力と弱い毒性が特徴だ。感染によって供給サイドが打撃を受け、物価が上がりやすくなる一方、需要への下押し圧力はデルタ株より小さくなる可能性もある。その結果、発生するのは世界的なインフレ傾向の長期化であり、それに対応して米連邦準備理事会(FRB)が始める資産購入の削減(テーパリング)などの金融引き締めだろう。