「新たに『懸念される変異株』と定義し固有名を付けるべき」 いくつかの国で台頭するオミクロン亜種BA.2について専門家が警鐘
「ステルスオミクロン」とも呼ばれるオミクロン亜種BA.2は世界の一部地域で他のオミクロン亜種を上回る勢いで拡散しており、より感染力の強いオミクロン亜種が世界的に大きなCOVID-19の波を引き起こすのではないかと懸念されていますWHOによるとB.1.1.529とも呼ばれるオミクロンは主に3つの亜系統があり、それぞれBA.1、BA.2、BA.3と名付けられています2021年12月23日の時点までに遺伝子解析が行われた症例の内の99%はBA.1であることをWHOは報告していますが、デンマークなどいくつかの国でBA.2が増加していることから、亜種であるBA.2がオミクロンオリジナル株BA.1を凌駕する可能性が指摘されています(中略)
BA.1とBA.2の間には32の共通した変異があるだけでなくBA.2個有の変異も28ある可能性が指摘されており、それらの違いは感染性、ワクチンの効果、重症度などに関して異なる性質を持つことにつながる可能性があるものの、BA.2が持つそれら独自の変異が何を意味するかについて知るにはしばらく待つ必要があるとの見解をデンマーク国家血清研究所は述べています(中略)
BA.2にはオミクロンオリジナル株よりも更に感染力が強い可能性があるという初期兆候が見られることからは、この亜種が新たな脅威として注視されるべき存在であることが示唆されていますロンドン大学インペリアルカレッジのウイルス学者であるトム・ピーコック氏は18日、「複数の国で一貫して増加しているということはBA.2がBA.1よりもある程度感染力が強い可能性がある証拠です」とツイートしました
研究者の中には、BA.2がオミクロンオリジナル株とあまりにも異なるため、WHOはこの株を「懸念される変異株(VOC)」と定義し、独自の名前を付けるべきだと考える人もいますイスラエル政府の中央ウイルス研究所に所属する研究者、シェイ・フライション氏は「BA.2はBA.1と競合する全く別の変種として関連付けるのが責任ある行動だと思う。