【史学】熊本城完成は1607年より前? 築城にまつわる清正の書状見つかる 東京大史料編纂所が調査
1607(慶長12)年と言われてきた熊本城の完成がさらに早い時期だった可能性を示す加藤清正の書状が見つかったことが31日、分かった。家老の加藤正次に宛てた1603年5月21日付の書状で、清正が熊本城普請がはかどっていることを喜ぶ内容が記されている。調査に当たった東京大史料編纂所の林晃弘助教(日本近世史)は「1603年に石垣の大部分が築かれていたことがうかがえ、熊本城の完成は1607年より前の可能性がある」と話している。