「早く楽にしてくれ」終末を考える高齢者からの“叫び” 法制化が見えない日本の「尊厳死」
「なぜ日本では、法制化の機運さえもないのでしょうか?」。高齢者から手紙を受け取った筆者が考える、現在の日本で放置されている「死」の問題とは。(NPO法人・老いの工学研究所 理事長 川口雅裕)
文藝春秋12月号に、「ゴダール『安楽死』の瞬間」(宮下洋一氏)という記事がありました。「勝手にしやがれ」(1960年)などで知られる映画監督、ジャン=リュック・ゴダール氏が、スイスの団体の支援を得て、2022年9月、薬物を服用して安楽死した件に関するレポートです。