性犯罪見直し 法制審部会が刑法改正要綱案 「暴行・脅迫」以外も対象
性暴力被害の実態に応じた法制度の見直しを議論してきた法制審議会(法相の諮問機関)の部会は3日、性犯罪の成立要件を大幅に見直す刑法改正の要綱案を取りまとめた。近く法制審の総会を経て法相に答申され、政府は今通常国会に改正案を提出する方針。現行刑法は性犯罪の成立要件について、被害者の同意の有無を見極めるため、加害者側の行為に着目した「暴行・脅迫」と、被害者側の状態である「心神喪失・抗拒不能(心理的・物理的に抵抗が著しく困難な状態にある)」という二つの要件を置いている。