台湾包囲、常態化図る 総統選へジレンマも―中国
中国軍は昨年夏に続き、台湾本島を取り囲む形の演習を始めた。対抗措置を口実に「台湾包囲網」の常態化を図り、台湾封鎖の能力を高めたい思惑が透けて見える。しかし、9カ月後に迫った台湾総統選をにらみ、有権者の間で中国脅威論が広がるのを避けたいのも本音。威嚇と融和のはざまでジレンマに陥っている。軍機関紙・解放軍報(電子版)は台湾の蔡英文総統が米国でマッカーシー下院議長と会談したことについて「台湾海峡の平和と安定を破壊する挑発行為で、台米の結託が暴露された」と非難。