【刑法改正】性行為の「挿入」規定見直し「膣か肛門に、身体の一部か物を挿入する行為」を処罰対象に「被害者の傷つき考慮された」
2023年6月17日 06時00分
16日に成立した改正刑法では、強制性交罪が「不同意性交罪」に変更され、対象の性行為の規定も大きく変わった。明治期の法制定時から「男性器の挿入」に限られていたが、手指や物の挿入も対象となる。多様な性被害の実態が反映された形だ。(太田理英子)◆これまでよりも罪重く
性行為を巡っては2017年、被害者を女性に限定していた強姦ごうかん罪に代わる強制性交罪で性別は問わなくなったが、対象の行為は膣や肛門への男性器の挿入のままだった。