「線引き」は天下りあっせん資料? 国交省OBに人事情報、残る疑念
国土交通省OBの人事介入問題の関連で発覚した「線引き」と呼ばれる非公表の人事資料は、何の目的で現役職員からOBに提供されていたのか。野党議員は国会で「天下りあっせん資料だ」と指摘。国交省側は再就職目的ではないとするが、資料の詳細や提供の経緯、具体的な送信先など多くの点が明らかになっていない。(高島曜介、笹山大志、編集委員・伊藤嘉孝)国交省によると、今年4月に「線引き」が一斉送信されたメールの送信先は1058件あり、173件が省外のアドレスでうち25件が省OBだった。