【公務員】公務員の退職金制限、初判断 宮城県教諭、飲酒運転で免職となり退職金を全額不支給 最高裁
飲酒運転で懲戒免職となった宮城県立高校の元教諭が、退職金を全額不支給とした県の処分を取り消すよう求めた訴訟の上告審判決が27日、最高裁第3小法廷であった。長嶺安政裁判長は3割相当を支給すべきだとした二審判決を変更し、県の処分を妥当と判断。元教諭側の敗訴が確定した。最高裁が公務員の退職金制限処分について判断するのは初めてで、小法廷は「処分が社会通念上著しく妥当を欠いて裁量権の範囲を逸脱した場合に違法と判断すべきだ」と基準を示した。