林芳正外相は29日の記者会見で、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出をめぐる中国側による嫌がらせ電話などの状況について、「極めて遺憾であり、憂慮している」と述べた。科学的根拠に基づかない情報発信を続ける中国に対し、「人々の不安をいたずらに高めるべきではない」と批判した。林氏は、28日に外務省の岡野正敬事務次官が呉江浩(ご・こうこう)駐日中国大使に抗議したことに触れ、在留邦人や日本の公館などの安全確保に万全を期すよう、中国側に改めて強く求める考えを示した。

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