【世界遺産】「富士山観光、量から質へ転換を」山梨県知事 オーバーツーリズムで
山梨県の長崎幸太郎知事は29日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で会見し、富士山のオーバーツーリズム(過剰観光)問題が極めて深刻な状況にあるとしたうえで、「来訪者数のコントロールが急務で、そのためにも富士山登山鉄道構想を進める必要がある」と強調した。長崎氏は、10年前の富士山の世界文化遺産登録決定時に「国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)から、『人の多さ』『環境負荷の大きさ』『人工的景観が目立つ』ことの3つの課題とその解消が求められたが、この間、ほとんど進んでいない」と振り返る。