【ドラッグ・ロス】日本では「最新の薬」が手に入らない…そのウラに隠された「厚労省の利権」をご存じか
■日本の医薬品は最先端ではない
難病をわずらう人々にとって、最先端の医薬品を利用できるか否かは生命の危機に直結する。「日本は先進国なので最先端の医薬品が使える」と思っている人も多いかもしれない。しかし、もはやそれは幻想だ。医薬産業政策研究所の資料によると、欧米で最近承認された最先端の医薬品で国内未承認の265品目('20年12月時点)のうち、日本国内で同じ薬を開発中のものは83品目しかなく、残り182品目が「開発中止」や「国内開発情報なし」などとなっている。