「命綱」だった中国に首を絞められるロシア 天然ガス交渉は中国の言いなりに
2022年2月にウクライナに侵攻したロシアは西側諸国の制裁により、欧州の大半を含む国際市場とのつながりを失った。長年ロシア産の天然ガスや石油に依存してきたドイツをはじめとする国々は、ロシア依存の名残を断ち切ろうと大幅に方針を転換した。その隙間に割って入ったのが中国だった。かねてより天然資源の新たな供給元を模索していた中国は、ロシア産天然ガスを受け入れるため、ロシア中部シベリアからのパイプライン開発に即座に関心を示した。