スキマ時間で読書家に…オーディオブック利用者が急増 ビジネス書1冊を1時間強で読破 障害者や育児の味方にも
音声で聴く書籍「オーディオブック」の利用者が急増している。スマートフォンの普及により環境が整備され、すきま時間を学習や娯楽にも充てられるので、現代人の「タイパ(タイムパフォーマンス)志向」とも合致。出版社も新たな読者層の開拓に期待を寄せる。利用拡大の経緯や使われ方、魅力を探った。(文化芸能部・樋口薫、飯田樹与)◇ ◇
◆利用者はこの10年で30倍に
国内でのオーディオブック市場は1980年代以降、カセットやCD形式で展開されてきたが、価格の高さなどから広がらなかった。