【生理学】体内時計つかさどる脳の細胞で発見続々 - 筑波大、金沢大
睡眠や体温などを24時間周期で制御する体内時計の中枢は脳の視交叉上核にあり、1日の体や行動のリズムを決めている。その中のどの細胞が時計の本体かを示す重要な研究論文が日本から相次いで報告され、ともに3月4日付の米科学誌ニューロンのオンライン版に載った。まず、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史(やなぎさわ まさし)機構長(教授)と米テキサス大学のジョセフ・タカハシ教授らは、マウス脳内の視交叉上核に体内時計を調節して統合するペースメーカー細胞が存在することを突き止めた。