【植物生理学】イネ科植物のヨシ、吸収したナトリウムを根から排出するため塩水でも育つ 塩害に強いイネの開発にも
海水が混ざる河口などに生えるイネ科植物のヨシは、吸収した塩水中のナトリウムを根から排出する仕組みを持つため塩水でも育つとの研究成果を、日本原子力研究開発機構などのチームが発表した。11日付の日本植物生理学会誌電子版に掲載される。塩害に強いイネの開発につながる可能性がある。ヨシは海水の30%程度の濃度の塩水でも育つが、米作向けのイネは塩水中のナトリウムによって光合成をしにくくなり、生育が悪くなる。