【海洋生物学】アメリカウナギ、1カ月半かけ産卵海域へ移動、初確認 保護に貢献期待 カナダ
アメリカウナギの成体に小型記録装置を取り付けてカナダの大西洋沿岸から放流したところ、うち1匹が1カ月半で約2400キロ移動し、産卵海域とみられるサルガッソ海までたどり着いたことが分かった。カナダ・ラバル大などの研究チームが28日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。大西洋北西部・バミューダ諸島周辺のサルガッソ海では20世紀初め、卵からかえって間もない仔魚(しぎょ)が採集され産卵海域とみられていたが、サルガッソ海へ向かう「親ウナギ」を確認できたのは初めて。