【生命倫理学】天才を作り出す?「賢い遺伝子」の研究は是か非か 「天才デザイナー・ベビー」が夢物語ではない時代の倫理基準は
平均より背の高い人がいれば、大きな腰、明るい色の髪、長いつま先、平たい足を持つ人たちもいる。こうした私たちの見た目に遺伝子が関係していることに異を唱える者はいない。しかし、知能はどうだろう。遺伝による性質と言えるのだろうか。受精後まもない「胚」の段階で遺伝子操作を行う技術が現実のものとなりつつあるなか、近い将来、人工的に知能を高めた赤ちゃんを作れるようになる日はもはや夢物語ではないかもしれない。