【遺伝子医学】虚血性心疾患の新たな遺伝的要因を発見 発症メカニズムの解明から臨床応用に向けて
要旨
理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター循環器疾患研究グループの尾崎浩一上級研究員、田中敏博グループディレクターらの共同研究グループ※は、虚血性心疾患(CAD:Coronary Artery Disease)の発症に関連する新たな一塩基多型(SNP)[1]を同定しました。このSNPによるFLT1遺伝子[2]の発現上昇が、冠動脈血管における炎症性接着分子群[3]の発現を誘導することで、CADの発症につながっている可能性があります。