【遺伝学/進化生物学】日本のカエルで性の機能を解明:組換えが突然変異の蓄積を抑える
【本研究成果のポイント】
•日本棲息のツチガエル(注1)を用いて、"オス駆動進化" (注2)理論を両生類で初めて証明•異なる性決定様式の間で、オスにおける突然変異率の差異を初めて検出•生殖細胞における減数分裂時の相同組換え(注3)がDNA複製エラーによる突然変異の蓄積を抑制することを発見【概要】
広島大学の三浦郁夫准教授と北里大学の回渕修治特任助教、伊藤道彦准教授らの研究グループは、日本棲息のツチガエル(地域集団によって性決定システムが異なる世界でも稀な動物種)を用いて、"オス駆動進化(オスを介した突然変異)"が減数分裂時の相同染色体間でおきる"相同組換え"によって抑制されることを発見しました。