【社会生物学】ニホンザルの社会的ネットワークを用いたシラミの寄生数予測 毛づくろいはシラミ駆除にどの程度有効か?
概要
京都大学霊長類研究所のJulie Duboscq 日本学術振興会外国人特別研究員、Andrew MacIntosh特定准教授らの研究グループは、宮崎県幸島に生息するメスのニホンザルの社会的ネットワークを構築・分析し、個体に寄生するシラミ数を検証しました。その結果、繁殖期にあたる冬と出産期の夏には毛づくろいされる機会が多い個体ほど寄生しているシラミが少ない傾向が見られ、毛づくろいが実際にシラミの駆除へ効果的である可能性が高いことが分かりました。