【生化学/細胞生物学】オートファジー始動装置の構築メカニズムを解明
要点
•ひも状タンパク質Atg13がオートファジー始動タンパク質同士をつなぎ留め、巨大なオートファジー始動装置を構築することを発見•巨大なオートファジー始動装置がオートファジーの初期過程に働くことを解明•オートファジーの特異的制御剤開発に向けた基盤的知見が確立概要
東京工業大学の大隅良典栄誉教授、山本林特任助教(現・東京大学大学院医学系研究科講師)、微生物化学研究会の野田展生主席研究員、藤岡優子研究員らの研究グループは、栄養飢餓などでオートファジーが誘導されると、ひも状で構造を持たないタンパク質Atg13が中心的な役割を担い、5つのタンパク質因子からなる複合体を形成し、さらにタンパク質同士をつなぎ留めることで、オートファジー始動に必須なオートファジー始動に関わる巨大な構造を形成する仕組みを明らかにした。